8. 食べ物を残さない

イスラムは、信者が食べ物を残すことを禁じています。これは、ムスリムが食べ物に関しても過度な行いをしないことを示しています。適切な量を取ることで、食べ物や飲み物を無駄にしないようにしましょうということです。
Sahih Muslimによって伝えられたハディースによると、以下のように述べられています：

「食べ物を残さないでください。食べ物には祝福が宿っており、それを悪魔に残さないようにしてください。」

このハディースは、食べ物を無駄にせず、残さずに食べることの重要性を教えています。また、食べ物の中には神の祝福が宿っているとされ、無駄にすることは悪魔に与えることと同じだと警告しています。イスラム教では、与えられた恵みに感謝し、それを大切にすることが求められています。
この教えは、ムスリムが食べ物に感謝し、無駄にせず、できる限り最後の一口まで食べるべきであることを強調しています。

確かに、ビュッフェや宴会の食事、または「食べ放題」レストランでは、自分が好きな料理を自由に取ることができるため、食べ物を無駄にする習慣を見かけることが多いです。特に、食べきれない量を取ってしまうと、食べ物が残り、最終的には捨てられてしまうことがあります。これは、イスラムの教えに反する行為です。

イスラムでは、無駄を避けることが非常に重要とされています。そのため、ムスリムは食べ物を取る際に過剰にならないように心がけるべきです。適切な量を取ることは、食べ物を無駄にしないための一つの方法です。例えば、デザートのプリンやその他の甘いお菓子などの場合、ひとつの食事に合った適切な大きさの容器を使用することが良い方法です。これにより、過剰に取ることなく、適量を摂取することができます。また、スプーンを使って自分の皿に食べ物を移すことも非常に重要です。これにより、食べ物は他の人とシェアする際に清潔な状態を保ち、衛生的に保たれます。さらに、食べ物が無駄にならず、長持ちすることにもつながります。

9. アルハムドゥリッラAlhamdulillahという言葉を言う

食事が終わった後、ムスリムは”アルハムドゥリッラAlhamdulillah”と言うべきとされています。これは「アッラーに感謝します」という意味で、与えられた食べ物や飲み物に対する感謝の気持ちを表現するものです。食事を始めるときには「ビスマラ Bismillah」と言い、終わるときには「アルハムドゥリッラ Alhamdulillah」と言うという習慣は、ムスリムの日常生活の多くの活動においても同様に適用されています。
ここで、Imam Abu DawudとImam Ibn Majahが伝えた話を共有したいと思います。

ある男が預言者に近づき、こう言いました。「アッラーの使徒よ、私たちは食べたのに、満腹感を感じません。」
預言者ムハンマド（彼の上に平安あれ）は答えました。「それは、あなたたちが別々に食べているからかもしれません。」男はその言葉を確認しました。すると、預言者は言いました。「みんなで一緒に食べなさい。そして『ビスマラ』と言いなさい。そうすれば、アッラーがその食べ物に祝福を与えてくださいます。」

この言葉が、みんなで一緒に食べるという習慣を生み出した根拠となりました。大皿で食事を共有するか、それぞれの皿を使っても、食事は共に行うべきだという教えです。
これが、イスラムにおける食事のマナーです。食事の際に感謝し、アッラーの祝福を求めることが大切であり、これにより食事の際に良い結果を得ることができるとされています。

Wallahu’alam bishwab
（アッラーはすべてを最もよくご存知です）